アシメトリーな涙型のモチーフがついたネックレスのご依頼でした。
アメジストの天然石を使うはずでしたが、銀粘土と同時焼成ができないこと、
オリジナルで銀枠を作った中に入れる形を天然石で作るのは難しいことなどを説明し、
「好みの色を作れるから、樹脂を使ったらいかが？」と提案してみました。
樹脂は硬化すればガラスと同じくらいの硬さになるし、色は無限に混ぜることができます。
アメジストのような色も作れることを説明してオーケーをいただきました。
でも、アメジスト、と簡単に言っても天然石だから、微妙な色の違いがあります。
古代紫のものから、藤色みたいな色まで幅が広いです。
真由美さんは、「藤色みたいな紫は嫌い。葡萄のような色が良い」とのこと。
細かく聞きたかったので「デラウエアとか巨峰の皮みたいな色？」と聞いたらビンゴ！でした。
銀で枠を作ってからその中に作った樹脂を流し込んで紫外線で硬化させました。
輝きを出したかったので、底のほうに少しだけグリッターを混ぜています。
深みを出すために、一度に全部流してしまうのではなく、
４段階に分けて、色を微妙に変えながら硬化させました。
去年のクリスマスの翌日に、オーダーをいただきました。
以前私の作品のアルバムを見てくださった晶子さんからです。
独創的でとても良い、応援しています！いつかオーダーしますと言ってくださり
すごく励まされてきましたが、有言実行してくださったのでした。
ハートのモチーフが大好きで、沢山集めていらっしゃるとの事。
ネックレスもハートで、そしてシンメトリーで機械的な形ではなく
「ポテトチップス」のようなイメージが良いとの事でした。
全体的に凹凸をつくり、凸の部分を凹の部分よりも細かい番手で研磨して
コンビ感を出しました。
縁は波打つように仕上げ、磨き棒でピカピカに磨きました。
お好みで、革紐の長さを２種類ほしいとの事で、
チョーカー用とペンダント用を用意しました。
適度な重量感もあり、気に入ってくださった様子でとても嬉しかったです。
私も作りながらどんどん愛着がわきました。
手作りオンリーワンというところを最重要視してくださり、とても励まされます。
晶子さん、私を選んでくださってありがとう！
ずっと昔にお母様から買っていただいた３連ネックレスの糸が切れてしまったし
もともとデザインが「オバサンっぽい」ので壊して別のものに作り変えてほしいと。
今のご年齢だったらぜんぜんおかしくないのですが、
どちらにしても、糸が切れてしまっているので直す必要があります。
もう１本、淡水パールの１連ネックレスも預かりました。
これも混ぜて、長い１連のロングネックレスを作ってとのご依頼でした。
デザインを考えている間に
女性月刊誌に掲載されていたあるタレントさんがつけていた
シンプルな１連の短いネックレスが良いと思うので、それも作ってほしいとのこと。
最初にそちらを作りました。
その後、残った粒と淡水パールを混ぜて、ビーズ糸と針で
こんな感じで作りました。
が、どうしても私が持っている極細の針でも、穴に通らない粒がたくさんあったので
それだけ除けて、残りでロングを作り、除けたものをまとめて
極細のテグスでブレスレットを作りました。
ロングネックレスとおそろいでつけられるようなデザインにしました。
ロングをアップにしたデザインを３つのパートに分けて載せてみました。
①から③まで、逆に載せたほうが
わかりやすかったかも（笑）
３ミリあるかないかの小粒だし手間がかかったけれど
楽しく作らせていただきました。
去年だったかおととしだったか忘れましたが、友人の誕生日祝いに
ビーズボールのチョーカーを作りました。
豪勢なものを作ると恐縮されると困るので、手軽につけてもらえるおしゃれなものにしました。
それを載せた作品集の冊子を見てくれた別の友人が、それを見て
「これ、おしゃれ～！作ってほしい！」と言ってくれました。
チェコビーズのボールは黒っぽいものでそろえ、革紐でとのこと。
私の提案で細い革紐２本を１本取りのようにしたらよいかもとなり作りました。
実物を見てくれた友人はとても喜んでくれたので私もうれしかったです。
リクエストとして、タートルのセーターの上からでもつけられるように
アジャスターをつけて、とのことで、そのように作りました。
使ったチェコビーズの色は、「トワイライトタンザナイト」と「トワイライトジェット」です。
おきにいりだったチャンルーのラップブレス（恐らく高価だったと思われる）の
皮紐部分が汚れてきたので（白い皮紐なので目立つかも？）
それを壊してビーズにしたものを使って、別のアクセサリーをとのご依頼でした。
リフォームは、今年の後半になってから実はさかんに始めまして
私の中でも、新鮮だし、緊張の中にも楽しく作業ができるものです。
（最初のリフォームは、多分去年、高校時代からの親友に頼まれたものだったと思います）
ずっとビーズを眺めていたら、小さな１色のシルバーの粒を最大限に活かせるような
デザインがいいなと思いました。
思いついたまま、忘れないうちにすぐに取り掛かったのが、まずこちらです。
早朝から取り掛かったので、一息つこうと、まず朝風呂に入りました。
湯船のなかで、残ったビーズはどうしようか考えようと思ったのです。
ところが、温まって脳みそもイイ具合に冴えてきたのかなんだか知らないけど、
さきほど作ったものについて「改善の余地がある！」と閃いちゃったのです。
一応お客様にはこの写真をお見せしたところ、とても気に入ってくださったご様子でしたが、
「新しいデザインも気になるのでお任せします」と言ってくださいました。
より繊細なレース編みみたいに見せたい・・・そうだ！ああしよう！
と思うや否や、温まっただけですぐに飛び出て、髪も乾かさずに取り掛かりました。
昔みたいにノートにデッサンでも残しておけばそんな慌てずに済むでしょうが
描くよりも、頭にあるものを早く具象化したかったんですね。
そして、こうなりました。
中心には、ビーズボールを作ったものを通しています。粒が小さいのでかわいいボールです。
全体には、レース編みの「ピコット編み」のような雰囲気を出したくて工夫しました。
次は、残ったビーズを、別のビーズと組み合わせて、まったくイメージの違うものを
作ろうと思いました。
１本ずつでも付けられ、重ねづけもできるように、２本目は少し短いです。
透明なビーズの穴の中が銀色になっているものと、シャム（真っ赤）の
チェコビーズを組み合わせました。
重ねづけすると、こんな感じです。
今回のリフォームは、我ながら頑張ったな～と思いました。
作っていて楽しかったです。
ちなみに、ビーズは一粒も残していません。
チャンルーと刻印されている、留め具のシルバーボタンをどこかで使いたかったのですが、
私にしては珍しく、どこにも活かさなかったのが少し残念です。
お姉様に、日ごろの勤労感謝の気持ちを込めて
アクセサリーをプレゼントしたい、というオーダーを頂きました。
ネックレスで、シンプルだけれど石がちょっと入ったもの、
パワーストーンで、ブルーが好きだからラピスと
強運になってほしいから、オニキスなんかを入れてみて・・との事でした。
堅いお仕事に就かれているそうなので、あまり派手なのはできない、と。
派手なのができなくて、ラピスを入れて・・オニキスもちょっと、か・・
私の頭の中ではどうしても思いつかなかったのでした。
天然石を入れると、私の技術では「縦爪」あるいは「石留め」でするしかなく
それを派手にしないように・・というのがすごく難しかったのです。
色々考えた挙句、天然石の代わりに、石に見立ててUV樹脂を使って良いか伺いました。
全部私に任せてくださることになりました。
裏はやわらかく磨いた鏡面仕上げ、表は鎚打ち仕上げにし
アウトラインはダイヤカットのようなカットを周りに入れ、
表面とのコントラストをつけるために鏡面に磨きました。
３箇所に小さく穴を開け、そこにUV樹脂を入れて硬化させ、
ブルーの石を１粒、ホワイトジルコンを２粒いれたように仕上げました。
表面には、「真鍮線」を渦巻きのように入れ、
シルバーの中にうっすらと金色がみえるようにしました。
これで、派手すぎず、でもささやかに主張しているトップができたと思います。
こちらは、樹脂を入れる前です。
表面に小さく３箇所穴が開いています。
そして、この写真のしたにある２枚は
樹脂を入れて仕上げたものです。
通常はチェーンで、
アフターファイブは皮紐でチョーカーにと
２ｗａｙです。
皮紐は後ろをボタンで調節しながら
つけていておかしくない長さまで長くできるチョーカータイプです。
皮紐をつけている写真を撮るのをわすれましたが、うしろにあるのが皮紐です。
オニキスをいれることができなかったので、オニキスでつくったピアスを差し上げました。
パーツとの接続部分は、アーティスティクワイヤで渦巻きにつくりました。
渦巻き尽くしです（笑）
９月の下旬にプラパールをつかったリフォーム依頼をいただいた際、
先にできたピアスをアップしました。ラップブレスも頼まれていましたが、すぐには取り掛かれず
制作後にアップしようと思っていました。
アップするのをすっかり忘れて、すでに１０月も半ばになりかけています。
重複しますがピアスと共にアップさせていただきます。
すでに、参加しているFacebookのほうには、リアルタイムでアップしたのですが
FBに参加されていなくて、私の作品を楽しみにしていてくださる方々もいらっしゃるので
こちらにアップさせていただいています。
遅ればせながら、ラップブレスは、９月３０日に仕上げました。
時間があまったので、最後に、沢山あまっている革の細工をしましょう、ということになりました。
できるだけ大きな面積のところは使わずに、ギリギリ使えるところを利用しました。
ピアスなど、ちいさなアクセサリーが沢山はいる箱ができました。
蓋つきです（笑）
