まさか私がエイチャンを借りるとは夢にも思っていませんでした。
でも、他のDVDを見ているときの本編前の宣伝で、このDVDがあり、
エイチャンのMCとかインタビューを聞いていたら、たまらなく観たくなりました。
中学のころ、私はQUEENにずっと夢中になっていましたが、
同じ電車で下校するとなりのクラスの友人から
「キャロル」のLPを借りました。
特別借りたいとも思っていなかったけれど
すごくイイから聞いてみてとのことで、
邦楽にはまったく興味がなかったのですが、おつきあいで借りて聞いてみました。
悪いとも思わなかったけれども、「ツッパリ」系には全く関心がなかったので
特別な感動もありませんでした。
今、60歳を過ぎたエイチャンのこの集大成?ともいえる(のかな?)DVDを観て
30年間もファンでいる人たちの気持ちが少しわかったような気がします。
今のエイチャンは、私はとても好きです。
曲というより、語る言葉にうなずき、感動も貰いました。
渋くなって、またツッパリが取れて円熟味が出てきたせいもあるかもしれません。
この中で、とても印象に残った言葉がありました。
「もしヤザワのいい所が1つあるとしたらね、ボクはね、
すぐ怒る、すぐ頭に来る、(そこが)ヤザワのいい所。
給食費只で食べさせて、教科書只で貰って、
あの時のことは忘れない
こんな屈辱はない。
そいで、生活保護を受けてる子は、
食事を作ってるとこ?給食の? あれの裏口を廻ってから
牛乳とパンを貰ってるの。
乞食じゃん!ふざけんなよ・・と。
あぁ・・・絶対にこれは上に行かなきゃダメなんだと。
これ、小学校6年生くらいで思わせてくれたのよ。」
最近とみに、他人の発する言葉を自分で受けて、励みにしている自分がいます。
ラジオの中でも、書籍の中でも。そしてDVDの中でも。
私に向けてしゃべっているわけがないのは当然わかっているのだけれど、
このごろの私は、そういう言葉をキャッチして、自分の中に取り入れようとしているふしがあります。
エイチャンのコンサート風景と、オーバーラップしてしゃべっている語りは
本当に自分でも予想外でしたが、胸に染み入るものがありました。
今の私には必要なDVDでした。
まさか借りるとは思っていなかったのだけれど、結果的に借りて観る事が出来てよかったです。