先月の地震の後に友人から頼まれている作業がありました。
お気に入りのグラスが床に落ちて割れた、
グラスとしては使わないでオブジェとするから
割れたところに色付けしてほしい、
海の色が好きだからグラデーションで色づけしてほしい、
という依頼でした。
預かっていた品物をなかなか紐解く時間がなく、しばらくしてから開封しました。
結構厚みがあって重たいグラス。
割れたところもちょっと間違えたら怪我をするくらい鋭くなっていました。
最初の雰囲気をできるだけ壊さない程度に、危ないところはカットしました。
最初に心配したのが
このグラスの大きさからいって、私が持っているUV BOXに入るだろうか。ということでした。
案の定、ギリギリです。少しずつ色付けして、硬化したところを少しずつずらして
やるしかない、と思いました。
我慢が苦手な私には気が遠くなる作業です。
相手は「いつでもいい」と言っているし、無料でするのだからという気楽さから
本当に時間のあるときにチビチビやっていました。これも修行だと思えばいいか。
でもしまいには、あまりのゆっくりさにイライラしてきて
もっと効率よくできる方法がないかどうかネットで調べました。
色々勉強になった記事がありましたが、最後にたどり着いたのが
「急がないのだったら、晴れの日に外に出してほっぽっておけばいいんです」という文章。
目からうろこでした。
よくよく考えたら、UVカット対策を生活の中でしているのだから、
外はUVだらけだったのです。しかも太陽が出ているときならなおさらです。
早速、屋上に出してみました。
最初はUV BOXを使ってUV樹脂を盛り付けていたので
それが完璧に硬化しないうちに実験としてやってみたのです。
こんなかんじ。
最初は切り口の断面だけに盛り付けていました。
でも、偶然に
液垂れしてきたので、
垂れながら硬化しました。
これはアートになると思いました。
あまりの即効性に自信をつけた私は、
この上から透明樹脂をほんの少々の色を加えながら重ねて盛り付けようと思いました。
1階から屋上まで行ったり来たりするのは馬鹿馬鹿しいと思って、
思い切って道具を屋上に持ってきて作業しました。
早業で作業をしないと大変なことになります。
こんなに即効性があるのだったら、色混ぜするタイルパレットの上の樹脂だって
ボヤボヤしていたらすぐに硬化して使いものにならなくなるし、色混ぜするときのナイフだって。。。。
ものすごい勢いで盛り付けて、さっさと道具をもって退散しました。
液垂れも、やりすぎはくどいので、ある程度でおさえるために
ひと工夫しました。