アートクレイシルバー教室を始めて本日第2回目が終わりました。
月に2回、隔週土曜日に開講予定でしたが、
編み物などと同じく、間が開いてしまうと手の感覚を忘れてしまう、という要望があり、
隔週ではなく、続けて開講することになりました。
3ヶ月最低3作品を作ることにしていて、
3作品とも、ペンダントトップです。
3作品とも全て違う技法で作ります。
私が習っていた頃は、一番最初に作ったのはリングでした。
でも、私の経験上、リングは4ヶ月目以降にしようと思いました。
銀粘土で作る場合、彫金と違い、
焼成するとサイズがぐっと小さくなります。
彫金の場合は、ロストワックスで作っても、せいぜい1号程度
変わるか変わらないかだし、
銀板でリングの手を作る場合は、サイズは殆ど変わらないでしょう。
でも、銀粘土の場合は、
デザインや大きさにより、焼成前と後で
収縮度がかなり異なります。
私はあまり器用ではないのかなと真剣に悩むほど
ぴったりサイズのリングを作るのが苦手でした。
その日の自分の調子とか天候にもよるのじゃないかと思うくらいです。
たとえば、ここで詳細を書いても長くなるから抽象的に書きますが、
幅が1センチ程度の太めのリングを作るとしたら、
通常では、実寸よりも4号大きく作ると焼成後にはぴったりサイズになっている「はず」なのですが
私は、4号大きく作ると、どうしても少しゆるくなるのです。
でも、そういう「自分のクセ」を認識して、
何号分大きく作ればぴったりサイズになるかを発見しました。
それには結構時間がかかりました。
もしかしたら、受講生の皆さんは、私とちがって器用かもしれないけれども
「万が一」を考えると、ぴったりサイズを作るのに時間がかかると思います。
せっかく作っても、自分にぴったりではないと
がっかりするのではないでしょうか。
もちろん、ある程度は、修正する方法はあります。
でも、それも含めても、リングの製作は
銀粘土にだいぶ慣れてからでも良いかなと思ったのです。
その点、ペンダントトップだったら、チェーンの長さにより
カジュアルなネックレスにもなるし、落ち着いたペンダントにもなるし
サイズに関係なくどなたでもすぐに装うことができます。
取っ掛かりがとても大事です。
楽しいという雰囲気を長く保つことにより、
少し難しいことにも挑戦できるのではないかと思います。
今月は7日と本日14日の2回でした。
来月も受講している方々の希望により、
第1週目と2週目に開講となりました。
楽しくフレンドリーに受講してもらいたいし、
創作は感情が反映するから、ノルマを感じないで
気持ちよい環境で取り組んで頂きたい、という事を一番に考えたいので
できるだけ希望に沿った形で行おうと思っています。
でも、もし「レンタルスペース」を借りての開講だったら
そんな悠長なことは言ってはいられません。
受講料にレンタル代も加算することになると思うし
1時間単位での代金だとしたら、金額はかさむし、何より、
時間延長はまず効かないだろうと思います。
1ヶ月2回で1作品を作るというのがおおよその目標なので
今回で何としても作品を仕上げて貰いたかったという事もあり
通常13時から15時までの時間ですが
18時近くまで居残りで作っている方も居ました。
こういう事も、自宅ならではだと思っています^^
私にも受講生にも良かった。
それにもまして、自分の手で作る感動・喜びを味わって頂きたかったし
何としても今回で仕上げてもらわないと、
モチベーションが下がる(なかなか完成しないから飽きた・・等)と思ったのです。
一人都合で欠席でしたが、
他の方は、みんな本日中に仕上げて
後は好みでチェーンや革紐を購入して身につけて頂けるまで
終了しました。
製作途中で、ちょっとしたアクシデントが発生し、
一人の受講生が、焼成前の石膏状態の本体に
ドリルでチェーンを通す穴を開けている最中に
割ってしまいました
原因は、本体の厚みがかなり薄いところにもってきて
カジュアルなデザインにしたいため、大きな穴を開けようと思って
3ミリサイズのドリルを一気に使ったからだと思います。
最初は1.5ミリサイズのドリルからじょじょに大きくしていけば
多分大丈夫だったと思うのに、私も迂闊でした。
そこは冷静に対処し、修正したのですが
今度は、焼成後に、チェーンを通す穴にヒビを発見!
そのヒビは、装着するのに支障はなかったのですが
私もプロです。
受講生本人が「大丈夫」だと言っても、
私も一緒になって、大丈夫大丈夫では済ませたくありませんでした。
一度焼成した後では、また修正方法が異なります。
でも。
皆さんも、もちろん私も
とても良い経験をしたと思います。
1ヶ月目に修正方法を習うチャンスに恵まれてお得だったと思います(笑)
私は習っている時に、他のクラスメートと違い
よく失敗をしていました。
でも、失敗をしたからこそ、失敗を恐れないで
修正の仕方が得意になりました。
一度も失敗しないのは理想ですが
「万が一に備えて」という方法が手薄になると思います。
だから、今回受講生の一人が失敗しても
あわてずに対処できたのだと思っています。
そんなこんなで、その受講生だけは、
3時間オーバーになりましたが
とにかく、私のノルマ達成(受講生にとっても?^^)で
ホッとしたし、嬉しかったです。
また来月も楽しく、失敗を恐れずに作って貰いたいし
楽しくそして冷静に教えさせて頂きます。