今年最初のシルバー体験教室を開講しました。
美術が学生時代から大好きで完璧主義だと言う彼女は
初めての銀粘土製作だったのに
すんなりとリングを作ることができました。
このリングは、ステンレスのような鏡面仕上げにはなっていません。
私は、鏡面仕上げするまでの材料を取り揃えて置き、
これを使うとこうなるという説明もしましたが、
彼女は、ステンレスのようなピカピカじゃないほうが良いと。
・・・わかります。とっても。
私もやりはじめたころ、炉から取り出したばかりの作品の
太陽に照らされている真っ白な雪にそっくりな色合い・艶の感じをみて
「このままでいい、磨きたくない」と思ったのです。
そのくらいとってもきれいなんです。
でも、毎日つけているうちに細かいこすり傷ができて、
その真っ白な肌も変化してしまいます。
でも、純銀粘土で作る特徴として、とてもやわらかい銀肌になるんですね。
シルバーというと、ライダー達が好んで身につける、
カチっとした、男性っぽいイメージがありますが、
同じシルバーでも、私はそういうイメージのものは好みません。
粘土ならではの流線形・やわらかな銀肌・色合いを表現したいのです。
でも、技術として、SV925みたいになる磨き方(シロウトっぽい表現ですが)も習得してもらいたいと思っています。
今回は、ピカピカツルツルはいやだ、もったいないとのことで
真っ白をステンレスブラシでこすってヘアラインにしてから
#600 #1200の耐水ペーパー(紙ヤスリ)で仕上げ、
最後にシルバークロスを磨きへらで巻いて、ポイントだけ光らせる、という方法にしました。
石を入れる石台も、とてもきっちりと入れることができて
エメラルドの石も、ぴったりと曲がることなく入りました。100点満点です。
サイズも本当のサイズより3号大きく作るのですが、できあがりはぴったりでした。これまたすごいです。
とても気に入ってくれたし、楽しかったとのことで
1日体験だけではなく
通えるだけ通うつもりとの事です。
彼女は私がシルバー以外に
プリザーブドフラワーとスワロフスキービーズを使った
ジュエリーボックスやアクセサリーを作ったり
ガラスジェムを作ったりすることを知り
是非やりたいとのことです。
次回はガラスフュージングをします。
コメント