全てではないのですが、そして撮り方もイマイチなんですが(汗)
ご本人たちの承諾を得たので、アップさせて頂きます。
こちらは、こういう手作業が苦手、と言っていた受講生の作品です。
ものすごく生真面目で、作業中もすごく几帳面に作っていたので、完成度が高いです。
彼女はチャレンジャーだと思います。
今年の抱負で「苦手な分野にチャレンジ」という事を公開日記に書いていたけれど、見事に果たし、
今では「面白く、楽しくなってきました」と言ってくださいました。
本体に穴を開けて、輪カンをつけたタイプです。
上の「M」の作品は、「型押し」ですが、今度は逆バージョンで「デザインを浮き上がらせる」技法です。
クローバーを浮き上がらせ、葉っぱ部分の一箇所に、2φのラウンドカットのグリーンスピネル1粒を埋め込んでいます。
最初の作品は、本体に穴をあけて、輪カンを通すタイプでしたが、
こちらは、本体には穴をあけず、裏面に「差し丸カン」という金具を埋め込んでチェーン通しを作っています。
撮り方が雑で申し訳ありませんが、いぶしをかけたせいもあり、アンティーク風仕上がりになっていて
ご本人も私もとても気に入りました。
形も、ほぼ真円に近い!と感動していました(笑)
中世の古いコインのような印象もあります。石のグリーンがとても活きている作品です。(きれいに撮れず残念!!)
浮き上がらせたクローバー部分は「磨きヘラ」でピカピカに磨いてあります。
お母様へのプレゼントにするつもり、とのことでした。
ここではストラップに仕上げていますが、ネックレスにする予定だそうです。
こちらも「型押し」技法です。
「うお座」の星座マークを型押ししています。全体にいぶしをかけています。
表面の多少の凸凹が、いぶしのおかげで陰影を作り、味わいのある作品になっています。
ベージュのニットにとても映えていました。
チェーンは牛革紐でチョーカータイプにしてあります。
こちらの作品は、本体に穴をあけて輪カンをつけているタイプです。
実はこの作品が、以前紹介した「石膏状態のときに一度割れて、焼成後にも穴にヒビが入った」作品です。
仕上がりは、完璧に仕上げてあるので、どこが割れたか、ヒビが入ったか、全く分りません。
慌てずに修正できる、という方法を偶然に習えて良かった、というエピソードがありました。
こちらは、自宅でできるところまで仕上げてきて、私が少しだけアドバイスをさせてもらい、仕上げた携帯ストラップです。
毎年、ある一人の「居酒屋友達」のオジサマに、誕生日にとても大きいバラの花束をプレゼントしてもらうのに
一度もお礼をしたことが無かったとのことで、そのオジサマへのプレゼントにするための作品だそうです。
彼女と同じ誕生日で、3月とのことなので、
「暗号のように3月の<3>を織り込むのはどう? さいころのように3つの石でも入れてみる?」とアドバイス。
デザインに困り果てていた彼女は大賛成ということで、
アウトラインを自宅で作ってきて、教室で石を埋め込む作業をしました。
彼女は「赤系」が大好きで、2φのガーネットを買いました。
この赤だったら男性でも素敵だと思いました。アクセントに一番下の石だけはルビーにしてあります。
光の加減で、上の2粒が真っ赤、下の1粒がピンクになり、なかなか良い感じです。
表面はヘアライン仕上げをするため、一方向にステンレスブラシをかけ、
輪郭だけを磨きヘラでピカピカに磨いてアクセントにしました。
梨地のようなつや消し部分と、光沢部分がミックスされて素敵です。
角も少し丸みをつけて、柔らかい印象に仕上げました。チェーン通しは「差し丸カン」を使っています。
本体に穴を開けたくない場合、または、本体の厚みにより、穴を開けるのが大変な作品に「差し丸カン」は便利です。
これも、プレゼントするのが惜しくなってしまった、と言う作品でした。
この日欠席した受講生も居たので、全作品ではありませんが、また機会があればアップいたします。