3月14日に、ガラスとシンセティックストーンとのコンビネーションをアップしましたが、
昨日やっとそれらの素材で、アクセサリーを完成させました。
私は情けないことに、とても疲れやすく、普通の人以上に寒がりなので
寒かったり疲れていたりしたら、まったく創作意欲が湧きません。
でも、手を動かす、ということだけができないだけで
創作そのものは大好きなので、
作業ができなくても、専門書を読んだり、写真集を眺めたりして、色やデザインの勉強は自己流でしています。
それで、今週の土日は、珍しく在宅していたので
朝から晩まで創作できました。
これは実は、ある方にプレゼントするつもりで
作りました。
しかし、私はそのご本人にお会いしたことが無く
どんなタイプか第三者の友人に聞き、
イメージで作ったのですが
どうやら、私の「先入観」で作っただけで
もっとおとなしいタイプのものを身に付ける方のようです。
だから、これは、私が保管しておきます。
これは金属の普通のチェーンでは負けてしまうので
ちょっと太いスネークタイプか、
ロープタイプが良いと思います。
でも、ちょうど、こげ茶色の鹿革紐を持っていたので
長さを変えられるように結んで通してみたら
なんとなくサマになっていると思います。
素材はガラスなので、これから夏に向かってよさそうですが
紐を長めにして、セーターの上でも良い感じです。
セーターの色がガラスに映って良いかな~と。
チェーンを通すバチカン部分も、
銀粘土で作ってあります。
バチカン部分には、シンセティックストーンで
スクエアカットのピンクルビーを2個。
大きな丸い石は、ラウンドカットのガーネット。
私が一番好きな色です。
そして大きいスクエアカットのグリーンスピネル。
これも大好きです。
同じ「グリーンスピネル」でもカットの仕方によって色合いが全然違います。
小さい緑はラウンドカットのグリーンスピネル、
白はホワイトジルコン、
斜め下の黄色はゴールデンイエローです。
ガラスと銀を一緒に焼くときには
化学変化でガラスの色が変わることが多いのです。
これも、もともと乳白色だったガラスですが(曇りガラスみたいな)
少し黄色く変化しています。
これを 「黄変(おうへん)」と言います。
これは、失敗と思わず、「黄変を楽しむ」という気持ちで作っています。
「銀」の場合は、黄色になりますが、他の金属の場合は、
ガラスが赤系になったり青系になったり、色々です。
語弊があるといけないので断っておきますが、「絶対に黄変する」わけではありません。
色がつくことを防ぐ方法もありますが、私はあえてしていません。
自然にお任せして、自然が作ったアートを楽しみたいのです。
でも、作品によっては、変色させたくない物には、できるかぎり工夫して変色しないようにします。
黄変がよくわかるのは、土台のガラスが白色や、無色透明のものです。
色付きガラスの場合は、あまり目立ちません。
これも、すりガラスのような素材で作り
丸みのある三角になりました。
真ん中に、シンセティックストーンの
アクアマリンを1粒入れて焼成しました。
石が白っぽく見えますが、実物に近いのは
この右下の写真です。
もうひとつプチペンダントトップを作りました。
こちらは、バチカンも粘土で仕上げています。 右の写真の中の右側です。
どこかの地方で、小豆餡のお団子を作るとき
餡をお団子の中に入れないで、
外に包んでいるところがある、と
聞いたことがあります。
別にそれをイメージしたわけじゃないけれど(笑)
ちょうど、ガラスを銀粘土で包んだようなデザインに
なっています。
私は元々、上下左右対称という物に対して
面白みを感じない人間なので
わざと包み方も、石をはめ込んだ場所も
上下左右対称ではありません。
丸いけれども、真円ではないし、
どこかいびつです。
それも、ガラスが溶ける時の自然の形を
修正しないでそのまま使っています。
こちらは、
ラウンドカットの大きなブルースピネルがついた
ペンダントです。
小さな粒は、
スクエアカットのピンクルビー、
ラウンドカットのアクアマリンです。
大きな石を入れるときに
ヒビが入っています。
キチンと時間を守って作るならば
多分ヒビも入らなかったでしょう。
でも、多少は気をつけたけれども
温度差に負けてしまってヒビができました。
ヒビの入り方にもよりますが、
この作品の場合のヒビは、
よほどの衝撃を加えない限り、割れないと思います。
ヒビも模様になっている気がして、私は結構気に入っています。
これは、青が好きな末妹にプレゼントしました。
薄葉紙に包むとき、最初にチェーンの部分だけをそおっと包みます。
そのほうが、中でこんがらがらないで済むし、見た目も綺麗です。
チェーン通しの部分は、差し丸カンや、既成バチカンを使わず、純銀線をねじって、銀粘土と一緒に焼成しています。
[いいですね] どれも素敵ですね。3/14の記事を拝見した時も思ったのですが、シンセティックストーン(合成石?)と一緒に焼成するガラスはどんなものなんでしょうか?フュージング用のものなのですか? 興味あります♫
投稿情報: charan | 2009年4 月 7日 (火曜日) 18時58分
charanさん、たくさんコメントをありがとうございます♪
3/14で作った材料で今回ネックレストップを作ったんですよ♪
シンセティックストーンとは、焼成可能な人工宝石の一種なんですね。人工宝石には大きく分けて、「合成石」と「人造石」の2種類に区別されるんです。
シンセティックストーンは「合成石」です。
「合成石」の輝きは、天然石に匹敵するんですが、天然石と全く同じ化学組成・結晶構造をもっていまして、「天然石との違いは、ただ単に、「人間の手により、研究室で作られたもの」というだけの違いです。
また人造石っていうのは、天然石と化学組成も結晶構造も全然違うんですって。
だから、言い方は悪いけれども、輝きも全然違うから、いかにも「まがい物」っていう感じなんでしょう。
ジュエリーへの考え方もずいぶん変わってきているみたいです。
よほどの高額でない限り、「資産価値としての宝飾品」は求めない傾向にあるみたいです。外観からは専門家ではないと天然石と区別は難しいくらい精密にできているから、私は安心して、高級感を出せるシンセティックストーンを使っています。
ガラスフュージングについてですが、ごめんなさい!
専門家のcharanさんにお話しするのも恥ずかしいのですが、まったくの独学なんです。
本を買って、勉強しています。
3/14のガラス(今回のネックレストップ)は、化粧水のビンを使いました。
気に入っていたビンで、すりガラスみたいになっていて厚みのあるポンプ式のビンで
中身がなくなったので、リサイクルに出そうと思ったとき
これを使ったらどうなるかと思って、ハンマーで割って溶かしてみました。
おもしろいですね!曇りガラスは溶かしても曇りガラスなんですね(笑)
その乳白色の色合いがとっても上品だったので、ジェムを作ろうと思ったんです。
私の理想は、「~用の材料」っていうのじゃなくて、できるだけ原点に近い素材を使いたいんです。
たとえば、フュージング用のガラスも市販されているけれども、その昔は、「フュージング用」というガラスは無かったのじゃないかなと。
改良に改良を重ねて、比較的扱いを簡単にするために「~用」というものができたんじゃないかと思うんですね、どんなものでも。
昔の人は、試行錯誤していろいろ試したんだろうと思うから、わたしもできるだけ
お膳立てされた材料じゃないものを使ってみたいと思うのです。
時間とヒマがないとなかなかできないから、そういうときには「~用」のお世話になるけれど(笑)
どうも、「~用」っていう素材がないと何もできないのか、っていうのが引っかかるんです。そんなはずないと思うから。。
膨張係数だって測ったこと無いから分からないんですよね~
第一どうやって測るんだろうか(爆)
だから、せめて、同じビンのかけらだけを使って溶かすとか、そういう工夫はしています。
今度は、健康補助食品のドリンクが入っていた、綺麗な青いビンが空になったので
それを割って、何か作ってみようかと思案中です。
あとは、ダイクロガラスなどは、プレゼントのアクセを作るという目的があるので買っています。膨張係数は90です。
投稿情報: grybB | 2009年4 月 7日 (火曜日) 21時11分
詳しいお返事有難うございます。シンセティックストーンって凄いですね。一度手にしてみたいです。
ガラスフュージングに関してのご意見、同感です。私もフュージング教室に通う前は、ステンドグラス用のガラスをフュージングしてもらっていました(ステンドグラスの先生に)。簡単な丸いお皿とかですが、ガラスによっては歪んだりしましたが、それも味、とみんな思っていましたね。小物などは自宅でゴエモン(電子レンジで焼成)で作っていました。
専用のガラス以外のガラスが、焼成によってどのように変容するか楽しみです。これからもいろいろな作品を拝見できるのを楽しみにしています。私も挑戦してみます♪
投稿情報: charan | 2009年4 月 8日 (水曜日) 07時58分
charanさんは私のガラスの先生です、と、勝手に決め込んでいます♪
私も目の保養に、これからもcharanさんの作品を拝見するのを楽しみにしております!
ゴエモン、良く知っています(笑)
私は、「スーパープチ」という焼成炉を持っています。
投稿情報: grybB | 2009年4 月 8日 (水曜日) 22時28分