8時ちょい過ぎに、家をでる。
ウォークマンでMP3ミュージックを聴きながら、歩いて駅まで行くつもりだから。
いつもスニーカーばかり履いているから、この靴しか持ってないみたいに思われたらいやだなんて
私らしくない「体裁」を気にしちゃったりして、白い革のスリッポンタイプを履いて行く。
なかなか快適だ。曇っているけれど、雨の心配は全くなさそうだ、という感じの天気。
快速で歩いても汗も出ない感じがする。
駅に着いたのは20分過ぎ。ちょいとゆっくり歩きすぎたか。
でも、いつもよりも7分も早くホームに到着。
な。。なんと。ホームには、乗る前からげんなりするほどの人、人、人。。。
この時間ってこうなんだっけ? 7分違うとこんなに人数に差があるんだ、なんて
当然と言えば当然のことを思わず口走る。
電車が入ってくる。
すでに満員。
よくもまあ、この四角い容器の中に、イカの塩辛みたいな感じで詰め込まれているもんだ。
この駅ではかなりの人が降りる、と同時に、
かなりの人が乗るんだから、プラマイゼロ。やだやだ。。。
うわ。このオンナノコ。自分は乗ったけれども、バッグとサイドバッグ2個、計3個がドアの外だよ。
ドアが閉まってるのに荷物だけ外だよ。 下りろって。
やっと駅員が走ってくる。 無理やり、ものすごく無理やり、
バッグもサイドバッグも、
中身なんてどうなってもいいから、とりあえず今のミッションを完了させるんだ、とばかり
押し込む押し込む。
あんた、こうやってる間に、どんどんダイヤが遅れるんだよ。下りろって。
無理やり乗ったよ。 すげえな。やだやだ。
あたしは次を待つよ。次がいつもの時間の電車と同じでもかまわない。
こんな混んでるのは絶対にやだ。
。。。と思ったら、すぐに来た。 ほらね。やっぱりダイヤが乱れてるんだよ。
きっと前の駅とここの駅の間くらいで待ってたんだよ。
でもまあ、いつもと同じくらいの混み具合だからいいか。
ちょっと混んでいて体勢が悪いのに、
耳の中からは「嵐」のさわやかな「LOVE SO SWEET」が流れてる。
なんか場違い。
ぼちぼち下りる人もいて、ようやく落ち着いてきたと思ったら
またまたこの駅で、すごい数の乗客。
下りる人が多いのでいつもはガラ空きなのに、今日は乗る人も多い。
かなり体勢が厳しい。
耳の中からは、「FLASH AND SHADOW」が。
きついよ~苦しいよ~ 浜省たすけて~~!!
下りる駅が来た。
エスカレータを使わずに階段で下りよう。
ほらほら~~~なんでいつも、バタバタと下りるの。
連絡通路を駆け出しているけれど、慌てて走っても無駄だって。
まだ来てないってば。電車。
階段下りるところから、連絡電車のホームまで走るつもりなら、
一台前の電車にお乗りなさいって。
走らなくてもすぐ来るわよ。なんでいつも走るのかね。
三両編成のあの電車は、めったに遅れなくて、次がすぐ来るじゃあないの。
ほら来た。さあ乗ろう。ここから会社までが一番ゆったりできて
ここで初めて「さあ、今日もやるか」と思えるのだ。